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物書き玖美のありゃりゃな生活

もの書き・編集者・校正者の、本と言葉と日常。ペンネームは亡き祖母の名前。

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ご報告 (2011.01.31)
突然ですが、私ただいま身重でございます。
現在17週(5か月)。
出産予定日は7月上旬だが、予定帝王切開で6月下旬に産む予定です。

一部の方にはお知らせしていたものの、
イマイチおおっぴらにできなかった理由は4つ。
(注:決して「酒を飲みたかったから」ではないです)

1.無事に出産までこぎ着けられるか不安が残ること
2.元旦那に知られたくなかったこと
3.息子への申し訳なさ
4.妹の死産


1.に関して。
前回(13年前になるが)分娩異常→緊急帝王切開で息子も私も危険な状態をくぐったこと、加えて今回は出産時40歳となり、ハイリスク妊婦である、ということ。
なので検診、出産は大学病院になった。
(時々仲良しのドクターがいる診療所に、エコー写真を撮ってもらいに行ったりはするけど)。


2.に関して。
元旦那の言うことがいつどのように変わるか、私にはもう全く予想がつかないので、どうしても最悪の事態を考えてしまう。
具体的に言えば「(今のツレと)血のつながった子どもができるのに、血のつながりのない息子を育てられるわけがない。虐待するに決まっているから親権変更は取りやめだ」なんて言われることも、十分にあり得ると思った。
少なくとも息子が実際にうちでの生活を始めるに至るまでは、知られてはいけないと。


3.について。
早く大人にならざるを得なかった、親に甘えることができなかった息子には、しばらくの間でもうんと甘えて欲しいと思っていた。
年齢的には親から離れる年頃になるので、そう長い期間のことではないだろうけど
息子には「甘えた絶対量」というものが不足していると感じていたから
それを少しでも取り戻したかった。

だが、息子より小さいものが登場するとなれば、そうもいかない。
また息子に我慢を強いなければいけない。

授かり物だとしても、それがなんだか、申し訳なくうしろめたかった。


4.について。
これが一番大きな理由。

去年の10月半ば、私の7歳下の妹は、妊娠8か月で女の子を死産した。

ちょうど今の私と同じ17週、5か月で胎児に胸水・腹水が見つかり
妹自身も羊水過多症になり、ずっと入院することになった。
入院中、胎児水腫と呼ばれる異常の中でも
大変に症例の少ない「リンパ管腫症」という病気であることがわかった。
予後は不良のことが多い、つまり、生まれたとしても生きられないケースが多いということも。

お腹に針を刺して胎児の胸水・腹水を抜く治療など、
あらゆる手を尽くしたのだけれど、
10月13日、胎児の心臓が止まったことがわかった。32週だった。

翌日、陣痛促進剤を打たれ、妹は女の子を死産した。
妹のダンナは出産に付き添い、
母と私は病室で待っていた。

痛みは普通の出産と同じなのに、
周りでは赤ん坊の元気な泣き声が響いているのに、
痛みを乗り越えても産声すら聞けない妹は
どんなにつらかったろうと思う。

死んで生まれてきた姪っ子は、鬱血で全身が血の色をしており
体は浮腫でぶよぶよと頼りなく、
皮膚もまだ完成されていなかったのか、ところどころめくれていた。

でも「赤ちゃん」だった。可愛かった。

妹やそのダンナ、私、ツレ、両親と、代わる代わる抱っこもした。一緒に写真もとった。
妹の要望で買っていった、ひらひらレースのベビードレスを着せると
眠っているようにしか見えなかった。

10月17日、「瑞希」と名づけられた姪っ子は荼毘に付された。
棺には粉ミルクを入れてあげよう、と言っていたのに
皆買うのを忘れていたので、ミルクケーキを入れた。
火葬場にはちゃんと「名字+瑞希様」で名札が下がっていた。


死産とはいえ産後休暇はある。
妹は2010年内休むことにして、実家に戻っていた。


そんなときに私の妊娠が判明。


実家に行けば当然のごとく酒が出てくるけど(笑)、
これまた当然のごとく飲めない。
けれど妹も心配だし、実家にいる息子にも会いたいから、実家には行きたい。

しかし今妊娠を明かすのは、妹にとってショックが大きいであろう。
ただでさえ毎晩泣いているとメールを寄こしたぐらいだ。
いっそう悲しくなってしまうだろう。

考えた末、両親にだけメールで知らせることにした。
「赤ちゃんができたけど、妹には黙っていて」という内容で。
妹が職場復帰して、日常が戻って落ち着いたころに知らせようと思う、と。


ところが。
私のメールを見た母が
「あら! 玖美が妊娠したんだって!」と叫んでしまったらしい。
妹の目の前で。



ああ、いろいろ、台無しだよ、ママン。



妹はその場では平気な顔をしていたらしいけど
後で私に電話をかけてきた。

「めでたいことなんだけど、自分にはまだ受け止められない」と
妹は泣いた。
「おねえのお腹が大きいところとか、冷静に見られない」とも。

そりゃ、そうだよね。
検診で病院に行ったときすら、赤ん坊や妊婦さんを見ると
涙が出るっていってたんだもんね。

1時間ほど話し込んだ結果、お互いなるべく接触を避けようということになった。
喧嘩別れではなく、妹がこの事態を乗り越えられると思えるようになるまで。

今気がついたけれど、
私ですら、妹の件をここにちゃんと書けるようになるまでに
3か月は必要だったんだな。

妹にはもっと時間が必要なのだろう。



そんなこんなで、素直に諸手を挙げて喜べなかったのは、確かである。


あ、でも今は妹のことを思い出して悲しくなっているだけで、
やっぱり嬉しいし楽しみであることは間違いないので、ご心配なく。



話はちょっと変わるけど、誰かがうまれるときって、誰かが亡くなるときと
妙にシンクロしている気がする。

ツレがお腹にいる間に、ツレのおばあちゃんは亡くなったらしいし
わが息子がうまれた年には私の父方の祖父と母方の祖母、
息子にとってのひいおじいちゃんとひいおばあちゃんが亡くなっている。

ツレは「遺伝子を絶やしてはいけない、という本能がなにがしか
予知能力みたいなものを作用させるのかもしれない」と言う。

そうなのかもしれない。
命ってつながるようにできているのかもしれない。

姪っ子が元気にうまれていたら、1歳違いのいとこになったはずの2人の
命のつながりを、なんとなく、感じる。


この子が元気にうまれてきますように。
そして妹が、どこかに救いを見いだせますように。



| こんな日常です | 14:57 | comments(0) | trackbacks(0)
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