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物書き玖美のありゃりゃな生活

もの書き・編集者・校正者の、本と言葉と日常。ペンネームは亡き祖母の名前。

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海辺の光景 (新潮文庫) (2008.04.17)
評価:
安岡 章太郎
新潮社
¥ 500
(1965-04)
母への罪悪感を死ぬまで背負う息子
究極のエディプス・コンプレックス文学
母親との別れ
安岡章太郎はこの作品で芥川賞を獲ったもんだとばっかり思っていたら、違った。芸術選奨・野間文芸賞受賞だった。

文章は確かに「写実」の香り。だけどどこか非現実的。そんな短編集。
精神病院で死の間際にある母親を看取る、というストーリーの表題作にしても、母への思いや罪悪感、エディプス・コンプレックスといったくくりではどうにも説明のつかない「非現実感」がつきまとう。
それは隔離された病室という舞台のせいかもしれないし、登場人物一人ひとりが主人公には奇妙に
うつっているという描写のせいかもしれない。
磨りガラスの厚い壁を隔てた向こうに、登場人物のすべてがいるという感覚は「蛾」「秘密」といった他の短編のほうが顕著だが、「海辺の光景」はその非現実感があからさまではないのにそこかしこにちりばめられている。
その「ずれた感じ」を楽しめるか否かが、面白いと思うかどうかを決める気がする。

ついでに言えば、平野謙によるこの本の解説は本当に面白い。
最近、本の末尾の解説を読んでも「これはmixiの紹介文ですか?」と思うことが多かったが、やはり解説もプロがやると違う!
| 本について語る | 19:22 | comments(0) | trackbacks(1)
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ガラスの壁 (新潮文庫)
ガラスの壁 (新潮文庫)
| 忍者大好きいななさむ書房 | 2009/08/20 10:07 AM |