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2009/12/05からの読書記録。
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物書き玖美のありゃりゃな生活

もの書き・編集者・校正者である本郷玖美(ほんごうくみ)の、本と言葉と日常。
お知らせ2つ (2010.02.06)
本日はお知らせです。


【その1】コメントも承認制にしました

トラックバックは以前承認制にしましたが、スパムコメントが増えてきましたので
コメントも承認制にいたしました。

せっかくコメントしようと思ってくださっても、その前にスパムが書かれていては、気分悪いですよねえ。

なのでコメントが反映されるまでに時間がかかると思いますが
あらかじめご了承ください。


【その2】「ビジネスブログ百選」更新反映が遅れております

ご指摘いただきました。ありがとうございました。
左上、ランキングに参加しているのですが、黒いバナー「ビジネスブログ百選」での
最新記事がいつまでも2010.1.1付のままになっています。
が、実際はこれこのように(と言えるほどでもありませんが)更新しております。

直し方がわかりませんのでそのままにしておりますが
クリック回数は反映されるらしく、クリックいただいても無駄になるようなことはないようです。
ですので、引き続きクリックよろしくお願いいたします。
励みになります。








| 業務連絡 | 08:48 | comments(0) | trackbacks(0)
ハコと中身 (2010.02.04)
所有者の93%が「Kindle」などの電子書籍端末に「満足」--米調査

電子辞書には飛びついた私だが、電子書籍にはあまり心惹かれない。
他にもそういう人が多いと思う。

一方で「紙の書籍は近々姿を消す」と言い切る出版関係者もいる。
確かに雑誌の休刊・廃刊のニュースを見ると、荒唐無稽な話とは言い難くなる。

紙の書籍or電子書籍の議論で一番興味納得したのは
日付は忘れたが、Kindleが出た直後の日経新聞の書評欄でのコメント。
「紙の書籍は端末とソフトとが一体化している」というものだった。

なるほど、電子書籍は「端末」があり、ソフトをダウンロードしてはじめて
書籍として成り立つが、紙の書籍はそれ一つでハコとしても中身としても成り立っている。

ハコと中身が一体化しているということはどういうことかというと
ハコフェチを取り込めるということではないかと思う。

同じ芥川龍之介の「羅生門」でも
岩波文庫と角川文庫では紙の色や手触り、フォント、字詰めや行数が違う。
当然見た目の雰囲気も違う。

中身は同じでも、そういう雰囲気も含めて「ハコ」としての本を選ぶ楽しさがある。
昔、CDで「ジャケ買い」というのがあったように
装丁がキレイだから買う本というのは少なからずあるように思う。

逆に言うと、ハコがどうでもいい本、中身さえ読むことができればいいもの、
例えば実用書の類などは、どんどん電子書籍化されるのではないか。
辞書が電子化されたことで、重い紙の辞書を持ち歩かなくてよくなったように。

「ハコ」の重みも含めて愛しさを感じるような本(小説、画集などの類がそうだと思う)のほかは
電子化され、データとして消費されていくだろう。
それを嘆くつもりは毛頭ない。
もともと実用書とそうでない本との間には、厳然とした差異があったのだから。
そうでなければ「速読術」などというものが主として実用書に適用されることの説明がつかない。

何にせよ、出版業界はいたずらに新技術に怯えて下手な規制などしない方がよい、と思う。
「使える(ようになった)ものは使ってみる」のが人間の好奇心であり
その好奇心に支えられて、本は今まで生き延びてきたのだから。



| 本について語る | 18:38 | comments(0) | trackbacks(0)
意味がわからない昭和語ランキング (2010.01.22)
「意味がわからない昭和語ランキング」


バリバリの昭和生まれとしては、気になるじゃないか! きっと平成生まれとのジェネレーション・ギャップを感じられるランキングに違いない! 「こんな言葉も知らないの?」と、優越感に浸ろうぜ!」と、見てみた。
でも、

1位 キモサベ

いきなりわかりませーーーーーん_| ̄|○

1950年代に日本で放送されていたアメリカの西部劇ドラマ『ローン・レンジャー』の登場人物トントが、主人公のローン・レンジャーを呼ぶ時に使っていた言葉。「信頼する友達」という意味を持つこの言葉は、ドラマのヒットも手伝って当時はかなり流行していたそうです。


そうですか、1950年代でしたか。さすがにそりゃ知らんわ。

気を取り直して次。

2位 可取り専攻

またもやわかりませーーーーーん_| ̄|○

成績評価の際に使われる「可」ばかりが成績表に記されている不勉強な学生をからかう時に使う昭和語です。流行したのは1980年代ですが、近年は除虫を蚊取線香ではなく電気式の製品で行う家庭がほとんどになってしまったこともあって、すっかり使われることがなくなってしまいました。


なるほど、こんなところにも技術向上の余波が。ちなみにうちは蚊取り線香使ってますが。しかし1980年代だったら知っていてもいいはずなんだけどなあ〜?

以下、「ウニる」「BG」「カイワレ族」「ベルサッサ」……と続くが、一つとして知らない。
「ウニる」ではなく「頭がウニ」、「ワンコン」ではなく「ワンレンボディコン」という形で使った記憶はほんのりあるけれど。

「こんな言葉も知らないの?」は自分に向けて言わねば。
| コトバのモンダイ | 15:52 | comments(2) | trackbacks(0)
『アイの物語』山本弘(角川書店) (2010.01.16)
評価:
山本 弘
角川書店
¥ 1,995
(2006-06)
Amazonランキング: 47435位
Amazonおすすめ度:
山本弘、最高!
いい話だった。
短編集を長編に

普段、「○○で1位!」「△△賞受賞作」「□□氏絶賛」といった類の帯文句はあまり参考にしないのだが、この本は違った。

「SFの読者だけのものにしておくのはもったいない」(書評家・北上次郎氏)
さらにそれを裏付けるかのように
「ベストSF2006国内編第2位!」

「本の雑誌が選ぶ2006年度ベスト10第3位!」
という帯の記述がある。

つまり、SFでありながら、SFファン以外にも訴える本なのだろう。
俄然興味が湧き、即買ってしまった。
(余談だが、単行本を買った後で文庫が出ていたことを知り、ちょっと後悔した。そのぐらいのボリュームがある)

感想を一言で言うと

「すごい!」


何がすごいって?

まず、設定。アンドロイドが満ち、人間は少数派となってゲリラ的に生きている未来の地球……というのはよくあるが、その原因は「人間VSアンドロイドの戦いに負けたから」という単純なものではなかった。では真実は? というところから物語が始まるところ。
そしてその「物語」がアンドロイドの口を通して語られること。
その「物語」を(プロパガンダかもしれないと疑いつつ)聞くのは、「物語」の力を信じる人間の語り部であること。
この物語を単にハードなSFではなくしているその設定がすごい。

そして構成。
アンドロイドの口から語られる7つの「物語」の部分は、ばらばらに発表されたものだという。それらをまとめ上げ、収束させる手腕がすごい。

とどめはその人間観。
私は7つの「物語」のうち「正義が正義である世界」「詩音が来た日」が特に好きだ。
ネタバレになってしまうのであまり多くは書かないが、「正義が正義である世界」というタイトルの意味を、読んだ後に痛いほど分かることになる。
「詩音が来た日」では、介護用アンドロイド「詩音」が人間をどう見ているかに愕然とし、人間に対してどのような姿勢をとっているかに感動する。
そういう人間観がすごい。

「機械は人間に近づけても、人間にはなれない」と言うことの傲慢さ、
「仮想現実(≒物語)にはまると、現実との区別がつかなくなるからイカン」という意見の稚拙さ、
「理解できないものを拒絶し、憎む」ことの愚かさ。
読み終えた後に、それらが深く深く浸透していくのがわかる。

久々に大絶賛。
再びSFの道に戻ろうかと思わせてくれた本。

| 本について語る | 12:20 | comments(0) | trackbacks(0)
なんかいいぞ、私 (2010.01.08)
新年早々、また更新間隔があいてすみません。もはや常態化しているという気も。

そんな2010年の始まりに、景気の良い(かもしれない)話。

「10年メーカー」

「絵日記でもかいてみようかMAIDO」で紹介されていたので、早速やってみました。

本郷玖美の10年

ペントハウスの住み心地が気になる


いえーい!

5年間強運が続き、その後5年間続けて受賞、いいじゃないすか。
年収だってアップ!






体重が気になりますが。(あり得ない数字ではないところが余計に怖い)
| 脳内無法地帯 | 15:41 | comments(0) | trackbacks(0)
2010年もよろしくお願いいたします (2010.01.01)
| こんな日常です | 17:01 | comments(2) | trackbacks(0)
嫌いな人は反面教師である (2009.12.29)
評価:
向田 邦子
新潮社
¥ 380
(1985-05)
コメント:ドキリとさせられる
Amazonランキング: 54265位
Amazonおすすめ度:
エッセイも楽しめます。
エッセイの天才
向田邦子の世界

タイトルの「男どき」(「おどき」と読む)とは「何事も成功するとき」、対して「女どき」(「めどき」と読む)とは「めぐりあわせの悪いとき」である、とは何とも男尊女卑的思考、と思ったけれども、考えてみれば「自分はめぐりあわせが悪い、不運だ」と言っているのは女の方が多いかもしれない。

 身のまわりの年寄りも若々しくみえる素直な友人たちを見廻して気がつくことは、彼女たちが、みな、悲観論者ではない、ということです。
 よき夫よき子供たちにも恵まれているのに物事を悪い方悪い方と考えて、そのせいでしょう、顔つきが暗くけわしくなっている人を知っています。
 先のことをくよくよしたところで、なるようにしかならないのです。飢え死にした死骸はころがっていないのですから、みんな何とか生きてゆけるのです。そう考える度胸。これも若々しくあるために必要ではないでしょうか。
(若々しい女について)


「めぐりあわせが悪い、不運だ」と言っている女たちは顔つきも老けて見えるようになり、老けたことでますます自分は老けてしまって不幸だと思い込む……そういう悪循環に陥るのかもしれない。



この『男どき女どき』には小説4編とエッセイがおさめられている。
小説とエッセイに共通して言えるのは、決して絵空事ではない日常生活の中の、どちらかというとイヤな意味で「ドキリとさせられる」場面が描かれていること。
上の引用も、ある程度の年齢以上の人間には、自分にあてはめて「ドキリとさせられる」ものがあるのではないだろうか。

上に続く部分にはこうある。
 ライバルをみつける。
 これも効果があります。
 あのひとみたいになりたい。
 あの人を追い越してやろう。
 有名な女優でも、隣りの奥さんでも、誰でもいいのです。具体的なターゲット(標的)をみつけ、それに狙いをつけてやってみるのです。


私はこの部分が苦手である。
「他人は他人のいいところ。自分は自分」と思っているせいか、はたまた元々競争心や嫉妬心が足りないのか、「ライバル」といえる人をみつけることができない。

しかし、さらに続く部分にはとても共感する。
 それと一緒に、
 ああなったらお終いだな。
 ああなりたくない。
 という、いわば反面教師も、ついでに見つけておけと、昔からいうじゃありませんか。


考えてみると、「ライバル」は「ああなりたい」といういわば上にいる見本、上限ラインであり
「反面教師」は「ああなりたくない」という、自分に課す最低ライン、
「どこまで落ちようとも、これより下には行かないぞ」というラインである。
私は時々落ちかけては、最低ラインの存在を思い出してハッとし、慌てて上にのぼろうとするということを繰り返しているのかもしれない。

昔から本当は合わない人、本当は嫌いな人が多かった。
「いい人」とは言わないまでも「嫌な人」になりたくなくて、ほとんどは隠していたけれども。
嫌いな人の何が嫌いなのか、を考えるのは好きだった。
それは嫌いな人≒反面教師であり、自分が向上はしないまでも、少なくとも落ちずにいるためには
反面教師を増やす方が性に合っているということが、無意識にわかっていたからかもしれない。

ライバルのところまで上がろうと頑張るか、反面教師のところまで落ちないように頑張るか。
両方あれば一番いいのだろうけれど。


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2009年の記事はおそらくこれで最後となります。
今年はいつもにも増して更新頻度が少なく、無駄足をさせてしまい申し訳ありませんでした。
こんなですが、来年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆様良いお年をお迎えください。



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